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地盤が割れて傾く仙台つどいの家 |
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荒浜海岸から約3㌔、津波を冠った竹は茶色に枯れている |
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4月12日夕方、小雨降る中車から被災地を撮る。仙台つどいの家の下郡山施設長のご主人が若林区の民生委員をされていることもあり、車で荒浜から閖上、名取港へと連れて行ってもらう。二ヶ月経っているのに、あまりの状況に声も出ない。
車から下りると、雨と潮風と野焼きのにおいがする。
車中、いろんな話を伺った。
大津波
海岸から堤防を超えて、まず頑丈な貞山堀(ていざんぼり)で一度弱くなり、仙台平野から東部道路でせき止められた。しかし、ガードの下をくぐって更に先に進んでいった。
生死を分けた奇跡
とにかく車で逃げたという男性。が、そのうち津波に追いつかれ、のまれて車から放り出された。津波の中は泥。泥の中でみたものは...人間が絡み合いながらだんごになって流されていく姿。気を失い、気がつけば頭だけ泥の地面から出ていた。やっとのことで這い上がり、家を探して歩き、たどり着く。家族は泥の姿で最初は気づかなかったが、ご主人だとわかる。身体にまとわりついている髪の毛をみて、これはただごとではなかったんだと奇跡的な生還を喜んだ。下郡山さんはその後、さらにお話を伺おうとその男性を訪ねたが、精神的に錯乱して話せる状況ではなかったとのこと。
津波や原発を思うと地盤のくずれはまだまし?!
仙台市のなかでも仙台つどいの家がある南光台は、仙台西断層が走っているとかで特に地盤の崩れがひどい。しかし、広範囲の災害と津波や原発の深刻な状況があるために、地盤災害はがまんせねばと思わされている。30年ほど前に開発造成した会社は倒産し、責任をとれる状況ではない。しかし、なんらかのことをしてもらわないと個人の家も施設もどうもできない。
高速バスに乗って、タイムスリップしてきたような感覚が今でも残り、あまりにも悲惨な場面が正直いって頭から離れません。やっと選挙後の残務をやり終えなければと思うようになりました。
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海岸から2㌔あたり。水田のところどころに重機で集められたがれきが山積している |
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津波をせき止めた東部道路 |
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電線のない鉄塔と同じ方向に倒れたままの電柱 |
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堤防の向こう側は荒浜海岸 |
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名取港の近くには数隻の船がまだある |
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長浜の松は無惨な姿に |
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建材を運ぶフェリーが着く名取港、2階以上は津波でえぐるようになくなった |
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道の両脇には住宅やお店があったに違いない |
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はかりしれない津波の威力だ |
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重機が足りず撤去が進んでいない |
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車も農機具も津波で流され、だんごのように丸くなっている |
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三隻の船がそのまま |
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