小学校の5年か6年の時、父が夏休みに「今泉本店」という土手町の本屋さんに連れて行ってくれて初めて自分で選んで買った本が、確か世界中の少数民族の紹介本。いろんな人がいるもんだと感心しましたが、以来あまり本には興味もわかず、外遊び専門。
それが子育て中、子どもと一緒に本をみるようになって、美しい絵に浸り、読んでいて口元の振動というか、声に出す言葉が自分にも聞こえてなんと心地よい…という快感を味わってから、以来19年間絵本にはまってます。
今日(日付がかわったから昨日ですね)、市教育委員会主催の潮見中学校区「教育トーク」に参加。家庭や地域、学校などで「子どもの読書活動を考える」という意見交換と潮中学区の提言をそれぞれの立場でつくっていくという活動を経験しました。私が参加したグループは、家庭で本好きにさせるきっかけを出し合いながらの交流。
思い出せば我が子は、本をおもちゃのように積んだり並べたりして遊び、お気に入りの本は何度も読んでとせがまれました…
クリスマスプレゼントを買ってくるお父さんを待つというストーリーの『おとうさんをまって』という本(文:片山令子、絵:スズキコージ、福音館書店刊)は、いつの間にか文やセリフを子どもが覚えてしまって、お気に入りの場面にくると待ってましたとばかりに声に出し、ついには一冊まるごと文字も読めないのにページどおりに毎晩私や夫に読んで?!くれました。絵本って楽しい!幼い子もこうして楽しむんだ!ってしみじみ思うようになって…
絵本や本を通じてたくさんのしあわせが、幼いころから心の奥ヒダまで滲み込む、そんな思いを経験して欲しいなって思います。
今日のトークでは、大阪おはなしの会の錺(かざり)栄美子さんがおはなしの実演をしてくださり、とっても良かった! 特に秋田弁での語りは、津軽弁でおはなしや絵本を読んでいる私としても心に滲みましたね。
ということで、2冊を紹介;
関西弁の語りがとってもいい
『ぼちぼちいこか』
『ぼちぼちいこか』
文:マイク・セイラー
絵:ロバート・グロスマン
訳:今江祥智
出版社:偕成社
津軽弁がたのしい
『けんか山』
文:北彰介
絵:前川かずお
出版社:草土文化
『ぼちぼちいこか』の訳者は芦屋の子ども読書の街づくり推進委員会の委員をされていています。
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