2008年8月21日木曜日

介護は人の手と心で

 夕方からの市議団の生活相談会が終わる頃、弘前の母から電話があったと子どもから連絡が入りました。8月に精神病院から老人保健施設に移った父の様子がなんだかおかしいというので、慌てて弘前に電話してみると...
 
 父は施設に移ったその日は機嫌良く、後2〜3日怒りっぽくなって、今週からは覇気がなく、眠ってばかりで食事も全介助になったらしい。熱もなく、特に体の具合が悪いというわけではないが、明日血液検査をしましょうと言われたと母は電話口で興奮して話してくれました。
 
 よくよく事情を聞くと、母が、施設で暮らすことになった父の心や生活の変化に戸惑っているんだなということが想像できるのです。
 施設の職員を信じて、よ〜くわかるまで話してよ と母に言うと、今度は母がこれまでいかに父の為に尽くしたか、自分は無力か...ということを言い出すので、私は電話で母にこれまでの感謝の気持ちを伝えて、母に落ち着いてもらうことが精一杯でした。
 そして、施設の職員の方にホントに利用者や家族に寄り添った介護をお願いしたいと思ったのでした。
 認知症がすすむ父は父なりに、日を追うごとに自分のまわりの環境を理解しようとしていると思うし、母も同様なのだと。

 施設でも在宅でも、介護は人の手と心で行われる仕事。お互いにおもいを馳せる余裕がないと成り立ちません。でも今介護の現場は「介護とりあげ」「介護難民」の状況が深刻で、働く多くの職員は低賃金、過密労働でがんばっています。
 来年「見直し」される介護保険制度がこれ以上、利用者や働く人たちに厳しいものにさせてはなりません。

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